先発転向の楽天・松井が語る 東京五輪とメジャーへの思い

公開日: 更新日:

松井裕樹(楽天・投手 24歳)

 抑えとして通算139セーブをマークする松井は今季、先発に転向する。かねて意欲を見せる東京五輪の代表入りや、メジャー挑戦について思いを聞いた。

■「スキルを高めたい」が一番の理由

 ――先発転向の勝算は?

「抑えをやっていると、基本的に打者とは1打席しか対戦しません。あくまでその日の1回目の対戦では、抑えられるとは思っていますが、先発ではその1打席目を生かして、2打席目、3打席目にどう投げるか。今は自分の体をコントロールして、捕手が要求する球を投げられる準備に集中していますが、実戦が始まれば、配球や打者の狙いを外すことは、捕手との共同作業になるので、実戦を通じて、培っていきたい」

 ――先発ではペース配分も大事になる。

「抑えとしては、あくまで球威で押すだけのスタイルでした。僕自身、投手としてのスキルが全然ないので、球数を少なくするとか、テンポ、緩急、間合いといったところは、九回の切羽詰まったところで試したりするのはなかなか難しい。先発として1週間のスパンで自分を高められる時間もつくれますし、何回も同じ打者と対戦することで、たとえば前の打席と比べて構えが変わったなとか、何を狙っているのかな、といった洞察力も鍛えられると思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  4. 9

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する