引退覚悟の鳥谷敬が急転ロッテ入り…開幕延期が追い風に

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 浜風ならぬ、追い風が吹いたか。

 10日、ロッテは元阪神鳥谷敬(38)の獲得を発表した。年俸1600万円で、背番号は00に決まった。

 開幕直前という異例の時期に、“救いの手”が差し伸べられた。年明けにはハワイで自主トレを行うなど、新天地でのプレーに備える一方、取り手はなかなか現れなかった。

 獲得寸前までいった球団もあったそうだが、あるセ球団の編成幹部はキャンプ中、「ウチはもう、陣容が固まっている。鳥谷は出場機会を気にしていたようだが、かといって確約はできない。今後、二遊間や三塁手の主力にケガ人が続出するようなことがあれば、獲得もゼロではないかもしれないけど、阪神のスターで、4億も5億ももらっていた選手を、1000万やそこらで来てくださいとは言えないでしょう」と話していた。

 球界では、「昨オフの各球団との交渉では、交渉窓口になっていた代理人が年俸や出場機会について、吹っ掛けていた」との情報も流布していた。

「鳥谷は井口監督と自主トレを共にするなど、師弟関係にあったが、それが理由なら、とっくにロッテ入りが決まっていただろう。1月にはロッテのキャンプに招待選手として呼ばれるという話が出たが、ガセ情報だった。ロッテは若手育成を編成の軸にしているから、当初は獲得に積極的ではなかったと聞いていた。鳥谷自身、オファーがなければ引退すると言っていたし、あるスポーツ紙との評論家契約の話も進んでいたという。てっきり引退するもんだと思っていた」とは、阪神OBだ。

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