白鵬初黒星で悔しさ露わ…“ヒジ頼り”アダで自滅し金星献上

公開日: 更新日:

 あっけなく土俵下に吹き飛ばされた。

 17日、全勝の横綱白鵬(35)が平幕の阿武咲(23)に敗れ、金星献上となった。

 立ち合いで繰り出した右エルボーは相手の顔面に当てるはずが、胸元に当たって“空振り”。はたいてしのごうとするも逆に呼び込んでしまい、最後は押し出されて土俵下に転落。はずみで審判の九重親方(元大関千代大海)が突き飛ばされ、後ろにひっくり返るハプニングもあった。

 白鵬は「負け残り」で土俵下に座ると苦虫を噛み潰したような表情。優勝街道まっしぐらと思ったところで足をすくわれ、悔しさがにじみ出ていた。

 ある親方は「ヒジに頼りすぎたことによる自滅です」と、こう続ける。

「年齢を考えても、15日間戦うためには、なるべく体力の消耗を避けたい。できれば、組まずに勝ちたい。そのための武器がかち上げなんですが、あまりに安易すぎた。おそらく、『上体を起こして仕留めよう』という気持ちが強すぎたんでしょう。踏み込む前からヒジを当てにいったために自分の体が伸び切ってしまった。阿武咲の鋭い踏み込みでヒジの目測も狂わされたのも大きい。はたきを連発したのは、相手をふところに入れたくないため。すべてが裏目に出たということです。ヒジなんかに頼らず、普通に取っていれば軍配は逆だったと思いますよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ