無観客から一転…マスターズはなぜ中止ではなく延期に?

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスが米国でも感染が拡大しており、4月9日開幕予定のメジャー初戦「マスターズ」が延期されることになった。

 マスターズ委員会は3月初旬に、「WHO(世界保健機関)やCDC(米疾病対策センター)と密に連絡を取りながら、前週の女子アマ選手権からスケジュール通りに開催する」と発表していた。

 その後にWHOが制御不能のパンデミックと表明。トランプ大統領も欧州からの入国停止を発表するなど、状況が大きく変わった。

 米ツアーも中止が発表されるなど、いったんは史上初の無観客開催も検討されたが、13日になって、オーガスタナショナルGCのフレッド・リドリー会長が、「リスクが増しており、マスターズ開催は適切ではない」と延期を決めたのだ。

 新たな開催日はまだ発表されていない。

■約160億円の損害に

 中止にできなかったのは、マスターズでは莫大なカネが動くからだ。

 収入の大部分はパトロンと呼ばれる入場者から得ている。パトロン以外でも入場できる月曜から水曜日までの1日チケットは75ドル。3日間で延べ15万人が入場しており1125万ドル(約11億8125万円)になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗