米キャンプ地2カ所開催案 ダルや大谷を待ち受ける灼熱地獄

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米大リーグでは今シーズンに関してさまざまなプランが検討されているという。アリゾナに30球団を集めて開催する案以外に浮上しているのが、アリゾナとフロリダの2カ所で行うというもの。アリゾナでキャンプを行う15球団をカクタス・リーグ、フロリダでキャンプを行う15球団をグレープフルーツ・リーグとし、それぞれ3地区に分割して無観客で開催するという。

 キャンプ地で試合を行うプランの根拠は、移動が最小限で済むこと、おのおのの球団がキャンプ地に自前の球場を持っていることなどだ。

 ちなみにエンゼルスの大谷やカブスのダルはアリゾナのカクタス・リーグ、ヤンキースの田中はフロリダのグレープフルーツ・リーグでプレーすることになるが、「問題は気候です」と、特派員のひとりがこう続ける。

「アリゾナは6月に入ると気温が40度を超え、それが8月くらいまで続きます。グラウンド上の体感温度はそれ以上になりますが、冷房機能の備わった開閉式のドーム球場はダイヤモンドバックスの本拠地のチェイス・フィールドだけ。選手は灼熱地獄です。フロリダはそこまで気温が上がらないとはいえ、6~8月は35度近くなるうえ、雨期のため湿気の多さは半端じゃない。ハリケーンがこの辺りに襲来する時期でもある。こちらも冷房付き球場はレイズの本拠地のトロピカーナ・フィールドとマーリンズのマーリンズ・パークの2カ所のみですから」

 ダルや大谷は相手チーム以外の敵とも戦うことになるというのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」