巨人助っ人には中南米勢多数 コロナ恐怖で帰国の可能性は

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 10日、爆発的に増え続ける新型コロナウイルスの感染者は、東京で過去最多を更新する約190人が確認された。

 東京を本拠地にする巨人で、日本人以上に不安なのが外国人選手だ。異国の地での感染恐怖。個人調整という形で軽い練習は行っていても、開幕の見通しは全く立っていない。一刻も早く母国へ帰りたいのが本音だろう。

 とはいえ、感染者が世界最多の米国へは帰りにくい。米国人の阪神ガンケルは出産準備のために帰国した夫人に同行せず、日本にとどまっているそうだ。

 巨人は今季、球界では珍しく米国人選手がひとりも在籍していない。最多勢力はドミニカ共和国出身者。この日、ジャイアンツ球場のブルペンで44球を投げた昨季の抑えのデラロサを筆頭に、投手はメルセデス、サンチェス、ディプラン、野手はモタ。育成のウレーニャ、ラモスを含めれば、総勢7人の大所帯だ。誰かが「東京は怖い」と言い出せば、集団帰国という可能性もなくはない。中南米の事情に詳しい野球関係者がこう明かす。

「そうはいっても、ドミニカ共和国も感染者が2000人を超えた。先月17日から陸海空の国境を閉鎖中で、大統領が4月3日から15日間の延長を発表している。3日から新たに都市間移動禁止の措置も発表されたので、すぐに帰国することはないでしょう。ただし、来週17日には効力が切れるので、その後はどうなるか。異国での恐怖より、生まれ育った母国の方がマシでしょうから」

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