強豪校元監督が有望生をライバル校にねじ込もうとした魂胆

公開日: 更新日:

 少子化の影響もあって、有望な中学生の勧誘は年々、激しさを増している。

 ある付属中学の野球部は、リトルシニア、ボーイズ、ヤングなどがある硬式のリーグに所属。ジャイアンツカップに出場経験もある強豪チームとして知られる。

 しかし、高校の実績が見劣りするため「甲子園に出たい」、あるいは「甲子園で優勝したい」という主力クラスは、近隣県の強豪校に引き抜かれる。この中学のOBが証言する。

■中2の冬には内々定が

「うちは軟式ではなく硬式なので、付属なのに他校の草刈り場になっているのが現状です。甲子園常連校のA監督は、秋以降の週末になると、よくうちの中学の試合を見にきます。高校が選手を勧誘する場合、何より先に監督に挨拶に行くでしょう。でも、うちはエスカレーター式に高校に上がるのが大前提だから、『はいそうですか』とは応じてはもらえない。だから、Aは欲しい選手の親に直接声を掛けるんです。『ここの高校じゃ甲子園に行けない』とか『うちにくれば全国制覇が狙える』とか『プロが狙える』とか。Aは有名監督ですから、親だって悪い気はしない。多くは勧誘に応じます。中学側から文句を言われても、『決めるのは本人ですから』とピシャリ。有望な子は中2の冬には内々に引き抜きが決まっています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景