全国制覇の西日本強豪校 監督による部員への暴力隠蔽疑惑

公開日: 更新日:

 島根の名門・開星野球部で、前監督による部費などの私的流用と体罰が発覚した。学校と保護者による内部調査によって不祥事が明らかになったわけだが、この一件をきっかけに背筋が凍りつく野球部の監督は全国に何人もいるはずだ。

 2000年以降に全国制覇を果たしている西日本の強豪校のベテランX監督も、そのひとりではないか。複数の関係者を取材すると、部員への体罰、部内暴力の隠蔽疑惑が浮上した。

■「すぐユニホームを脱げ!」

「X監督のパワハラに何人もの部員が傷ついている」と、その高校の事情に詳しい関係者が声を潜めてこう言う。

「数年前の関東遠征で行われた練習試合でのことです。安打を捕球した左翼手が判断に迷い、中途半端な形で中継に返球した。するとX監督は激高してその選手をベンチに下げ、『今すぐユニホームを脱げ! おまえなんかいらない!』と大声で怒鳴りつけ、ジャージーに着替えさせた揚げ句、グラウンド外に追い出した。普段から部員がミスをしようものなら至近距離から『言い訳できるなら言ってみろ!』と鼓膜が破れそうなほど大声で怒鳴りつける。自分はこういう意図がありましたと監督に意見した部員が、引退するまで試合に出してもらえずに干されたことがある。部員たちはそういったことを知っているだけに監督に自分の意見すら言えず、萎縮しきっています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情