73歳最年長勝利!レジェンド鈴木章夫語る活躍し続ける秘訣
引退はしょっちゅう考えてる、けれど…
それにしても、73歳で勝利とは快挙だ。長年、第一線で活躍できる秘訣は何なのか。本人に聞いた。
「体力の維持? ジョギングはちょっとするけど大概は近所の公園を散歩するぐらいかな。食べないと痩せるので、魚を中心に食事はしっかり取っている。年間約100日レースがあり、その時以外は酒も飲みます。体力の限界を感じたことはあまりないが、引退はしょっちゅう考えてる。『(奥さんから)やめなさい』って言われるけど、迷っちゃ、また続けて、成り行きでここまできちゃった。
思い出深いレースは多いけど、10年以上前にレース中に追突され、左足首を骨折し、復帰して勝った時はうれしかったな。オートレースの道に入ったきっかけ? 試験を受けて、受かったから入りました。他の選手ほどバイクが好きとか、バイクに対する思い入れはありません。たまたま受かっちゃったから、今まで続いた(笑い)」
鈴木選手は96年、オートレーサーとして10人目の1000勝を達成。先の9人はすでに引退している。まだまだ現役バリバリで、孫ほど年の離れた若いレーサーをさっそうと抜き去っていく。