73歳最年長勝利!レジェンド鈴木章夫語る活躍し続ける秘訣
G1、G2など数々の最年長勝利記録を樹立してきたオートレース界のレジェンド、鈴木章夫選手が7日、浜松オート第3レースで1着となり、公営競技の最年長記録を73歳290日に更新した。従来の記録は、75歳で引退した同競技の谷口武彦選手が2015年に作った73歳280日だった。
今年3勝目となった鈴木選手がデビューしたのは、東京五輪開催の1964年。以来、55年9カ月で通算1353勝を挙げ、同獲得賞金は11億7476万円(6日現在)に上る。オートレースの振興法人「JKA」の関係者がこう言う。
「70代のオートレーサーは何人かいて、珍しくはありません。オートレースは体力や技術はもちろん必要ですが、自分でエンジンを調整する『整備力』がカギを握るからです。70代でも走路のコンディションの見極めなどベテランならではの経験で体力の衰えをカバーできるので、条件さえ整えば勝機はあります。鈴木選手は後ろの選手に抜かせず、前の選手をさばいていく技術があり、S級に次ぐA級をずっと維持しています」