在阪メディア“矢野降ろし”も…虎低迷と取材規制でイライラ

公開日: 更新日:

「このままでは商売あがったりですよ」

 関西からは、こんな嘆き節が聞こえてくる。

 4勝10敗でセの最下位に低迷する阪神。在阪メディアにとって、この人気球団が勝てば新聞が売れ、テレビ中継の視聴率も上がるが、低迷が続けばそうもいかない。

 阪神OBが言う。

「今はまだ厳しい批判は少ない。球団が報道に対して厳しい姿勢を取っていることもあってか、メディアも一昔前に比べ、チームに配慮して批判のトーンを抑える傾向がある。とはいえ、ファンは矢野采配や編成下手のフロントに不満を募らせている。このまま調子が上向かなければ、読者であり視聴者であるファンの手前、さすがに批判をせざるを得なくなる」

 別の阪神OBは「そのとき、真っ先に批判の矛先を向けられるのが、矢野監督になりそうや」とこう続ける。

■星野、岡田との違い

「矢野監督は就任1年目から、メディアと密にコミュニケーションを取っているとは言えないからな。例えば、かつての星野監督は『マスコミも戦力』と言って、毎朝のように報道陣とお茶を飲む時間をつくり、意見交換をしていた。岡田監督も担当記者を連れてよく食事をするなど、メディアに気を使った。でも、矢野監督がメディアとコミュニケーションを深める機会は、キャンプ中くらいだというからね。報じる側としても、監督の野球観や人柄を理解していれば、成績が低迷した際も極力、フォローしようという気になるんやろうけど……」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  2. 7

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  5. 10

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です