大谷674日ぶり実戦マウンドは大荒れ “投げる”には課題山積

公開日: 更新日:

 大谷はしかし、その一方で、球速に強いこだわりがある。速い球を投げようとすれば制球が乱れるのではないかという指摘に、「正しいフィジカルで正しい投げ方をすれば、球速は上がり、コントロールもよくなる」と言った。より速い球を投げたくて、投球の際に踏み出す歩幅を広げようとしたこともある。一昨年にメスを入れたのは、手術をしなくても150キロは投げられるが、それ以上に速い球を投げたいからだった。必要以上に球速を求めれば当然、力みが生じるし、フォームも乱れる。「正しい投げ方」ができなくなれば、またしても肘を痛める可能性が生じるうえ、パフォーマンスも低下する。大谷に必要なのはつまり、球速にこだわる考え方を改めることではないか。

「速い球は決して悪いわけではありませんが、それだけで打ち取れるほどメジャーは甘くない。復帰した以上、先発として勝つための投球が求められるのは当たり前のことです。日本ではポテンシャルだけで抑えられていたが、メジャーでは少しでもコースが甘くなったり、高めに入れば簡単にスタンドに運ばれた。手術明けとはいえ、今季の大谷はエース格に位置付けられるだけに、最低限、試合をつくる必要がある。そのためにもスピード以上に制球を重視した意識改革が必要です」(JスポーツMLB中継で解説を務める三井浩二氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動