広島堂林は12球団唯一打率4割 遅咲きプリンス覚醒の秘密 

公開日: 更新日:

 快音が止まらない。

 圧倒的な勝率を誇ったマツダスタジアムで、チームが巨人に9年ぶりとなる本拠地3連敗を喫する中、堂林翔太(28)が16日もひとり気を吐いた。四回の4号2ランを含む3打数2安打。打率を・420とし、12球団でただひとりの4割台をキープして、堂々のリーグ首位打者である。

 甲子園優勝投手の看板を引っ提げ、2009年のドラフト2位で広島に野手として入団。3年目の12年に早くも一軍全試合に出場して、チーム最多の14本塁打をマークした。誰もが「鯉のプリンス」の明るい未来を疑わなかったが、その後は年々、成績が下降線。一軍定着すらままならず、28試合の出場にとどまった昨季はシーズンの大半を二軍で過ごした。

 広島のコーチや二軍監督時代に堂林を指導した内田順三氏が言う。

「徐々に出番を失った昨年までは、打たないといけないと力み、左足をドンッと強くステップして打っていた。打撃フォームにもタイミングの取り方にも柔軟性がなく、硬かった。体をねじった際に前の左肩が深く入り過ぎ、そこからスイングの強さを求めるから、開きが早くバットの軌道が狂っていました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?