広島堂林は12球団唯一打率4割 遅咲きプリンス覚醒の秘密 

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■3歳下の鈴木誠也に弟子入り

 ここ数年は、毎年のように崖っぷちで、「今年が本当にラスト」と覚悟して臨んだ11年目の今季。オフには、鈴木誠也(25)が宮崎県内で自主トレを行うと聞くや、3歳年下の主砲に「一緒にやらせてほしい」と頭を下げ、参加を願い出た。練習中はなりふり構わずにアドバイスを請い、トップの位置や右中間方向への意識、頭が前に突っ込む悪癖などを指摘され、打撃フォームの修正に取り組んだ。

「前足を少し前に出したりしながらリズムを取ることで、下半身始動のスイングができるようになったうえ、しっかり軸足の右足に体重を乗せてからステップしている。肩が開かず、内側からバットを出せているのはそのためです。自分のタイミングで余裕を持って待てるから、ボールになる変化球も見極められ、インコースもさばけている。もともとリストが強く、逆方向に打球を飛ばせるのが特徴ですが、今年はセンターから右中間方向をより強く意識して打席に入っているのが分かる。この意識があれば、ボールとの距離も取れる。つまり、自分の間合いで打てる。好循環です」(前出の内田氏)

 チームはこの日で最下位に転落。広島ファンの鬱憤はたまる一方だろうが、鯉のプリンスの11年目の覚醒、信じていいかもしれない。

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