広島堂林は12球団唯一打率4割 遅咲きプリンス覚醒の秘密 

公開日: 更新日:

■3歳下の鈴木誠也に弟子入り

 ここ数年は、毎年のように崖っぷちで、「今年が本当にラスト」と覚悟して臨んだ11年目の今季。オフには、鈴木誠也(25)が宮崎県内で自主トレを行うと聞くや、3歳年下の主砲に「一緒にやらせてほしい」と頭を下げ、参加を願い出た。練習中はなりふり構わずにアドバイスを請い、トップの位置や右中間方向への意識、頭が前に突っ込む悪癖などを指摘され、打撃フォームの修正に取り組んだ。

「前足を少し前に出したりしながらリズムを取ることで、下半身始動のスイングができるようになったうえ、しっかり軸足の右足に体重を乗せてからステップしている。肩が開かず、内側からバットを出せているのはそのためです。自分のタイミングで余裕を持って待てるから、ボールになる変化球も見極められ、インコースもさばけている。もともとリストが強く、逆方向に打球を飛ばせるのが特徴ですが、今年はセンターから右中間方向をより強く意識して打席に入っているのが分かる。この意識があれば、ボールとの距離も取れる。つまり、自分の間合いで打てる。好循環です」(前出の内田氏)

 チームはこの日で最下位に転落。広島ファンの鬱憤はたまる一方だろうが、鯉のプリンスの11年目の覚醒、信じていいかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々