11点差の負け試合に野手登板 G原采配「最善策」の違和感

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 いまから24年前、1996年に東京ドームで行われたオールスター第2戦でのことだ。

 試合は九回2死の時点で仰木監督率いるパが、野村監督の指揮するセを7―3とリード。パの勝利まであとひとり、次打者の松井秀喜が打席に向かおうとしたそのときだ。仰木監督は右翼を守っていたイチローをマウンドに送った。

 試合の行方はほぼ決まり。仰木監督は松井相手にイチローを投げさせるファンサービスのつもりだったが、これに烈火のごとく怒ったのが野村監督だ。松井をベンチに下げると、あえて抑え投手の高津を代打に起用した。

 野村監督はオールスターをファンに選ばれた選手たちの真剣勝負の場ととらえていた。そんな舞台に“演出”を持ち込んだ仰木監督が許せなかったのだ。

 球宴が真剣勝負かファンサービスかは意見が分かれるところだが、あろうことか公式戦の舞台で野手をマウンドに送った監督がいる。巨人の原監督だ。

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