「球界の小泉純一郎」古田敦也のヤクルト監督復帰はある?

公開日: 更新日:

 兼任監督就任当時、ヤクルト球団関係者がこんなことを言っていたと聞いた。

「古田は球界の小泉純一郎だよ。ファンには人気があるが、球界や球団内では必ずしもそうじゃない。監督にしたのも一度はやらせないとファンが納得しないからだ」

 小泉純一郎氏は2001年4月、「自民党をぶっ壊す!」と宣言して総裁選挙に出馬。当初は党内から反発を食らい、支持者も少なかったが、国民が圧倒的に支持。最有力視された橋本龍太郎を破って自民党総裁に選ばれ、2006年9月まで政権の座にあった。

 古田ヤクルトは3位、6位。ストを打った労組会長を他の球団経営者が招かないのは当然かもしれないが、選手も含めて、ヤクルト内部からも古田復帰論はまったくといっていいほど聞かれない。昨年のシーズンオフ、古巣で小川淳司監督から高津臣吾新監督にバトンタッチしたときも、古田の「フ」の字も出なかった。その高津ヤクルトも昨年の最下位から今季は一時、単独首位に立つなど健闘している。

▽富岡二郎 スポーツジャーナリスト。1949年生まれ。東京都出身。雑誌記者を経て新聞社でスポーツ、特にプロ野球を担当。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗