交流試合で本塁打激減…飛ばないボール疑惑を高野連に直撃

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 高野連は今、打撃有利の状況を改善すべく動いている。昨夏の甲子園では岡山学芸館の投手が強烈なライナーを顔に受け、骨折した。安全面に加えて、木製バットを使用するU18の国際大会では、野手の木製バットへの対応力が課題になっていた。そこで高野連は、バットの最大直径を67ミリ未満から64ミリ未満へと小さくして金属の厚みを増し、反発力を弱めたバットへの移行を検討している。

■力任せの「金属打ち」に拍車

 高野連の小倉好正事務局長は、低反発バットの導入と使用球の反発係数に関する本紙の取材に、「バットは試験段階でまだ導入していません。使用球についてはこれまでの甲子園大会、公式戦と同じものを使わせていただいています」と答えた。

 前出のスカウトが言う。

「バットの性能は昔よりも格段に向上。金属の素材が良くなり、さらに薄く壊れやすくなった半面、反発力が増して、こすった打球でも軽々とスタンドインする。これが上体に頼った力任せの『金属打ち』に拍車をかけている側面もあります。プロ入り後も木のバットへの対応に苦しんでいる選手は多いですから」

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