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宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

米ツアーは懸命に大会開催 日本ゴルフ界は覚悟が足りない

公開日: 更新日:

 また公式戦(国内メジャー)も、表向きは男女の団体が主催になっているものの、実質的にはスポンサーに頼り切っているのが現状だ。男子の「日本ゴルフツアー選手権森ビル杯」も、女子の「ワールドレディース・サロンパス杯」がいち早く中止となったのもそんな理由だ。

■ファンではなく主催者を見ている

 開催の全権を持つ米PGAツアーや米女子ツアーが「ファンのために」をモットーにするのに対し、日本は主催者にしか目を向けていない。日本の男女ツアーにまったく先が見えないのは組織の脆弱さがその背景にある。だがそれならこんな時こそ本来やるべきことがあるはずだ。この夏には国際スポーツ振興協会(ISPS)が、足踏みする男女ツアーに業を煮やし、コロナ医療の支援を目的に観客を入れての大胆な大会を相次いで開催し、大成功に終わっている。

 また石川遼個人の発案で、やはりコロナ感染拡大防止を目的に「石川遼×渋野日向子チャリティーマッチ」と「松山英樹×石川遼プロジェクトマッチ」を行い、ネットによるチャリティーオークションで多額の寄付を行った。

 だがISPSの大会や、石川のプロジェクトにJGTOもJLPGAも何ら関与していない。男女とも一部を除き、多くのプロゴルファーはコロナ禍で収入を閉ざされ悲鳴を上げている。このままいけばプロゴルファーは野垂れ死んでしまう。

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