楽天松井が復活アピール 開き直りで掴んだ先発転向初白星

公開日: 更新日:

 ド派手な復活アピールだった。

 今季から先発に転向した楽天松井裕樹(24)が27日、登板6試合目にして待望の初白星。リーグ2位のロッテを相手に7回をわずか1安打、11三振を奪う圧巻の内容だった。

 高卒入団2年目からストッパーを務めた松井は絶対的守護神として通算139セーブ。昨季は38セーブで初のタイトルを獲得した。

「昨季、チームで唯一、規定投球回数に達した美馬がロッテにFA移籍。チーム事情と本人の希望が合致しての先発転向でしたが、球数が多く球威で抑えるタイプだけに、チーム内でも配置転換を不安視された。案の定、結果が出ず、1カ月強の二軍落ちを経ても状態は変わらない。2年目の2015年に松井を抑えに転向させたのは当時のデーブ(大久保)監督で、その判断材料になったのが血流検査の結果でした。副交感神経が優位な自律神経を持っている、簡単に言えば緊張を感じにくい特異体質だと分かった。精神的にもストッパー向きとあり、元に戻した方がいいんじゃないかという声も出始めていました」(楽天関係者)

 先発転向に際してカーブを持ち球に加えたが、105球を投げたこの日はカーブが5球だけ。リリーフ時代を彷彿とさせるように、直球とスライダーで押しまくった。開き直りが勝因だったか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    侍Jと大谷翔平がWBCで直面するMLBからの嫌がらせ…過去何度も味わった手段選ばぬヤリ口に要警戒

  5. 10

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲