巨人・松原聖弥「パンチ力」の源はスタンドでの太鼓叩き

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松原聖弥(巨人・外野手・4年目・25歳)

 焦燥と屈辱をバネに見事に這い上がった。父・秀樹さんがこう語る。

「育成の後輩が先に一軍デビューをしていく中、相当な焦りがあったようです。それに、一軍戦に一度でも出場すると、優勝した際の胴上げに呼ばれるそうですが、昨年のその日、(一軍未出場だった)聖弥は寮で独りポツンと取り残された。ものすごく悔しい思いをしたのでしょう。4年目となる今季は覚悟を持って臨んでいました」

 2016年のドラフトで育成5位として巨人に入団。2年目の18年7月に支配下契約を結んだものの、昨年まで一軍からお呼びが掛かることはなかった。俊足巧打を武器に二軍では“主力”の座を掴み、一軍のキャンプまでは経験したが、層の厚い巨人の選手に埋もれかけていた。

 今季は7月25日に初の一軍昇格。同日のヤクルト戦では、同点で迎えた九回1死一塁で代打として一軍初出場を果たすと、さっそく二塁打を放ち、首脳陣の期待に応えた。以後、先発メンバーに名を連ね、今月3日のDeNA戦ではプロ初本塁打となる3ランを右翼上段に叩き込み、お立ち台を経験。「(本塁打は)偶然に近い」と謙遜しつつ、堂々の受け答えを見せた。

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