ソフトB首位死守も 指揮官の早すぎるムチで選手息切れ心配

公開日: 更新日:

 意地でも勝つ――そんな指揮官の執念が垣間見えた。

 11日、ソフトバンクは2位ロッテを3―0で破り、首位攻防戦を2勝1敗で勝ち越し。9日の敗戦ではゲーム差なしまで詰め寄られるも、再びその差を「2」と広げた。

 注目は六回の継投だ。先発の和田は5回1安打無失点で降板。3点リードのこの場面、ソフトバンクの工藤監督が選んだのが「一人一殺」の継投策だ。泉、嘉弥真、高橋礼を1アウトごとに交代させ、六回を無失点で切り抜けた。

 試合後、「まるで短期決戦のような戦い方でしたね」と問うインタビュアーに対し工藤監督は、「六回がひとつの肝だと思った」と、こう続けた。

「試合の流れを断ち切らなきゃいけなかった。和田くんが良かっただけに、そのあとが一番大事。すいません、(継投が)細かくなっちゃいました」

 ソフトバンクは昨季からロッテに14勝28敗1分け。苦手意識を持っている以上、3点のリードでは安心できなかったのだろう。

 工藤監督は短期決戦に強く、采配も非情と言われている。シーズン中から奮闘していた松田のスタメン落ちや、内川への代打など、チームに危機感を与えることで引き締めを図ってきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  4. 9

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  5. 10

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ