著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

ロストフMF橋本拳人 「伸びしろが凄い」遅咲き男の飛躍

公開日: 更新日:

橋本拳人(FCロストフ・MF・27歳)

「今も顔に傷ができてます。肘が入ったり、ホントに激しいリーグです」

 8月にFC東京からロシア1部ロストフに移籍した橋本は、右頬にアザを作りながら約1年ぶりに代表復帰。13日のオーストリア遠征・パナマ戦は前半で退いたが、巻き返しはここからだ。

 パナマ戦後に「橋本は所属チームでは、ひとつ前(攻撃的MF)でプレーすることが多くて戦術の違いで少し戸惑いがあったのかな。その中でも自分の良さを出そうと前向きにチャレンジしてくれた」と森保一監督は、ねぎらいの言葉を口にした。

 が、2019年12月のE―1選手権以来の代表戦で早々とベンチに下げられ、代わって登場した遠藤航(シュツットガルト)が圧巻の仕事を見せたのだから、心中は穏やかではないはず。この教訓をどう今後に生かすか、それが肝心となる。

 それでも日本サッカー協会の反町康治技術委員長が「橋本は10代の頃はあまり有名じゃなかったが、伸びしろがすごい」と評した通り、ボランチ橋本の近年の成長度は劇的だ。昨季と今季のJリーグでは絶大な存在感を誇り、今夏に赴いたロストフでも02年日韓W杯で日本と対峙したロシアのエースだったカルピン監督の下、攻撃的役割で使われて12試合5得点。新天地での出足は上々だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」