羽生結弦が初セルフ演目披露…世界王者奪還のカギは振付力

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 フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)が25日に開幕。男女のショートプログラム(SP)が行われ、男子は羽生結弦(26)が103・53点をマークし、国内のライバル宇野昌磨(23)らを抑えて首位に立った。

 羽生は今年2月の四大陸選手権(ソウル)以来、約10カ月ぶりの実戦で、新演目の「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を披露。冒頭の4回転サルコーを決めると、続く4回転トーループ―3回転トーループ、最後にはトリプルアクセル(3回転半)と立て続けに成功してみせた。

 コロナ禍に見舞われた今年は、カナダ政府による入国制限から、練習拠点であるトロントの地を踏めなかった。師と仰ぐブライアン・オーサー氏をはじめとするコーチ陣による直接指導もかなわず、日本での単独練習を強いられた。今大会はコーチ不在のため、SP、フリーの「天と地と」の2つの新演目とも「ほぼ全部、自分で決めたと言っても過言ではない」と、独自の振り付けで臨んだことを明かした。

 カナダへの入国規制が続けば、オーサー氏の指導を受けるのは不可能だ。今年のようにオンラインで、コーチの助言を受けながらの難しい調整を強いられかねない。当然、演技構成は使用する楽曲に合わせて自分で完成させなければならず、「コレオグラファー(振付師)」としての能力も求められる。

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