ソフト栗原“ポスト松田”へ三塁挑戦 次に控える「柳田問題」

公開日: 更新日:

 いつまでも37歳のベテラン頼みというわけにはいかない。

 ソフトバンクの工藤監督が明言した栗原陵矢(24)の三塁挑戦。捕手登録ながら、昨季は外野手として17本塁打、73打点と活躍した。一躍主力の座をつかみ取った若手に、今度は「ポスト松田」に挑ませようというのだ。

 松田は今年5月で38歳になる大ベテラン。これまで世代交代が叫ばれながら、その立場を脅かす選手が一向に現れず。2015~19年は全試合に出場し、18、19年は2年連続30本塁打と、周囲を黙らせる結果を残した。

 それでも13本塁打を放った昨季は、打率・228。年齢による衰えは今後、ますます顕著になるだろう。栗原が三塁に定着すれば、球団の懸念事項だった世代交代を進めることができる。

 とはいえ、ソフトバンクにはもうひとつ、避けられない問題がある。それが、昨季のMVPで不動の中堅手・柳田悠岐(32)のコンバートだ。

 ケガが多く、レギュラー定着後、負傷離脱がなかった年は14年と昨季のみ。球団内部では数年前から柳田の「一塁コンバート案」が検討されていたという。外野守備も俊足を生かした範囲の広さに比べ、送球コントロールが不安定。過去には捕れない打球に無理に飛び込むハッスルプレーが原因の負傷もあった。一塁ならば、そうしたもろもろの心配はなく、打撃に専念できる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性