大阪国際女子マラソン「周回コース定着プラン」の可能性

公開日: 更新日:

「今年限りと言いますが、どうなりますか……」

 浮かない表情でこう漏らしたのは、31日号砲の大阪国際女子マラソンの元関係者だ。今年はコロナ禍での開催により、従来の市街地を走るコースから、長居公園内の周回コース(1周約2・8キロ)を約15周する変則コースに変更された。同じところをグルグル回るコースに批判の声もあるが、「コロナが収束しない中、大会が行われるだけでもありがたい」と、エントリーしている選手たちは納得している。

【写真】この記事の関連写真を見る(15枚)

■男子大会統合と交通規制

 しかし、冒頭の元関係者は、このまま変則コースでの開催が定着することを懸念しているのだ。

「五輪や世界選手権の選考レースでもある男子のびわ湖毎日が、来年から市民参加の大阪マラソンと統合される。さらに、さいたま国際マラソンがエリート大会ではなくなったこともあり、大阪マラソンが男女の代表選考レースに格上げされるかも知れない。そうなれば大阪国際女子マラソンの“存在意義”は低下する。大阪には、市街地を走る大阪国際女子、大阪マラソンの2大会に加え、堺市から泉南市の大阪湾沿いを走るKIX泉州国際マラソンもある。大阪府警は、大がかりな交通規制が不可欠な市街地のマラソン大会は1つに絞りたいのが本音と聞いた。男女混合の流れに逆行しているといわれる女子限定の大阪国際女子は幕を閉じるか、継続するなら公道を走らない、公園内の周回コースになる可能性は否定できません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?