大阪“聖火リレー中止”で…関係者憂う東京五輪のドタキャン

公開日: 更新日:

「大阪だけの話ですめばいいですが……」

 東京五輪の関係者が不安げな表情を見せるのも無理はない。

【写真】この記事の関連写真を見る(16枚)

 大阪府の吉村洋文知事は1日、政府が新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」(まん防)の適用方針を固めたことで、大阪市での聖火リレーは中止すべきとの考えを示した。国は午後、大阪、兵庫、宮城の1府2県に対し今月5日から1カ月間、まん防の適用を正式に決めた。

 吉村知事の「(まん防適用なら)大阪市内に不要不急の外出自粛の要請を行うことになり、リレーは中止すべきだ」という発言は多方面で評価されているが、コロナ感染の現状を見れば、「聖火リレー中止」は大阪に限ったことではないだろう。

 例えば、今回まん防が適用される兵庫県は、隣接する大阪府の感染者(1日は616人)と比例するように増える傾向にある。3月に入り、感染者数は右肩上がりで、この日も199人の感染者を記録。変異株の感染例が多い神戸市(同82人)は来月24日に聖火リレーの「舞台」となる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」