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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

巨大な暴れ馬! 阪神・藤浪晋太郎に感じるヒールスター性

公開日: 更新日:

 阪神藤浪晋太郎の現在地としては、ひとつの答えが見えたのではないだろうか。先日16日のヤクルト戦、先発の藤浪は六回途中まで2死球を含む5四死球を与える大荒れのピッチングながら無失点で切り抜けた。

 本当にまとまりがないというか、よくわからないというか、けれど、ある意味ではとても魅惑的な“怪投”だった。球速は平気で150キロ台をポンポン記録し、要所でえぐい剛速球がきわどいコースにビシッと決まることも多々あれば、その一方で抜け球や引っかけた球も多く、捕手がとれずに背後の審判に当たるといった大暴投も少なくない。2死球を食らったヤクルトの打者は本当に気の毒で心配になるのだが、その一方で右打者は全体的に腰が引けていたようにも見えたため、これが投手・藤浪の怖さなのだろうとも思う。身長197センチのパワフルな暴れ馬から鉛のような硬球が150キロ超の速度で飛んでくるわけだから、打者はビビって当然だ。

 それでいて、藤浪は五回裏に2ランホームランまでかっ飛ばした。もともと打撃に定評のある藤浪だが、その魅力もピッチングと同じく強烈なパワーだ。いい当たりをすれば平気でスタンドまで飛んでいく。投手にしては、あまりに絵になるフルスイングだった。

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