朝乃山が“ポスト白鵬”に一縷の望み…勝負は無観客の3日間

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「あわや」にも見えた勝ち方だった。

 9日に初日を迎えた大相撲5月場所で、結びの一番を務めたのが大関朝乃山(27)だ。

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 相手は押し相撲一本の大栄翔。立ち合いから回転の速い突っ張りで押し込まれ、あっという間に土俵際へ。しかし、体が伸び切った大栄翔の後ろに回り込むと、そのまま一気に送り出した。

 もっか、横綱白鵬が引退間際。「次の横綱候補は?」という問いかけに、照ノ富士以外の名前を挙げる者は角界でもほとんどいない。朝乃山ら3大関は、その他大勢扱いなのだ。

 そんな朝乃山にとって、今場所は昇進の足掛かりをつくるチャンスという声もある。

「前例とか傾向と呼ぶにはデータが少ないが、朝乃山は15日間無観客で行われた昨年3月場所で初日から5連勝(うち1勝は不戦勝)し、11勝4敗。内容が認められ、大関に昇進した。本人も親しい関係者には『お客さんがいたら、緊張して危なかったかもしれない』と話していた。序盤の取りこぼしが多い力士だが、今場所も3日目まで無観客。そこでペースを掴めば、賜杯争いに加われるかもしれない」(ある親方)

 大関は照ノ富士だけでないことを証明したいものだが……。

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