時津風部屋が親の不始末で逃した大魚 兄弟揃って立浪部屋

公開日: 更新日:

 つくづく余計なことをしてくれた。

 28日に行われた大相撲新弟子検査で、2人の兄弟力士が注目を集めた。

 兄・坂本博一(18)、弟・正真(16)の父親は前時津風親方(元前頭時津海)。2人が入門先として選んだのは時津風部屋ではなく、一門も異なる立浪部屋なのだ。

 前時津風親方はコロナ禍にもかかわらず、ゴルフだ雀荘だと遊興三昧。一度処分を食らっただけでは飽き足らず、協会の外出禁止令も「我慢できないんですよ」と、どこ吹く風。そうしたもろもろが明るみに出て、今年2月に退職を余儀なくされた。

「当然、当初は時津風部屋に入門するのだろうと思われた。それが、ね。親の因果が子に報い……ではないにせよ、仮に時津風部屋に入門していたら、所属力士、兄弟双方にとってやりにくいことは間違いない。どうしたって先代の顔がちらつきますからね。時津風部屋にしてみれば、『逃した魚は大きい』はず。兄弟ともに中学校から寮生活を送り、ひたすら稽古に邁進。横綱大関とは言わないまでも、幕内、三役は確実視されている。ただ、気になるのが、なぜ立浪部屋なのか? ということ。一応、立浪親方(元小結旭豊)と前時津風親方は貴乃花のシンパだった点が共通しているが……」(ある親方)

 ダメ親父のことは忘れて、兄弟ともに出世を目指してほしいものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは