大谷“リアル三刀流”に今後も意欲 マドン奇策でMVPまである

公開日: 更新日:

 エンゼルス・大谷翔平(26)が二刀流どころか三刀流をこなした。

 日本時間12日のアストロズ戦に「2番・投手」のリアル二刀流で出場。投げては7回を1本塁打含む4安打1失点、10奪三振。打っては4打数1安打2三振。降板直後の八回裏には今季2度目の外野守備(右翼)に就いた。2018年に渡米してから初めて同一試合で3つの役割をこなしたが、救援陣が打ち込まれて競り負け。好投も報われずに2勝目(0敗)はお預けとなった。

 ジョー・マドン監督からは六回の攻撃中に守備に就くことを伝えられたそうで、大谷は「僅差で(九回に)打席が回ってくる感じだったので、もちろん行きたかったですし、良かったんじゃないかと思います」と話した。4月25日のアストロズ戦で左翼守備に就いた際は同僚アップトン外野手のグラブを借りたが「ああいうことがあったので、今回の遠征から(外野手用のグラブを)持ってきてます」と、三刀流にやる気を見せた。

 ここまで10本塁打はレッドソックス・マルティネス外野手兼DHらとともにア・リーグトップタイ。26打点はリーグ9位ながらトップのマルティネスとは6点差に付けている。投げる方でも調子を上げており、25回3分の2で40奪三振。規定投球回(35)には達していないものの、奪三振率14・03はメッツ・デグロムの14・63に次いでメジャー2位相当の数字を残している。二刀流として完全復活を果たした上に、今季は不慣れな守備までこなしており、まさにマルチな働きぶりだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情