中日・柳がソフトB打線を7回無失点 涌井先輩の効果は絶大

公開日: 更新日:

 中日ソフトバンクに完封勝ち。交流戦の白星発進は、2015年以来6年ぶりだった。

 先発した柳裕也(27)が7回6安打無失点の好投。4年連続日本一で試合前まで12球団トップのチーム打率.264を誇る強力ソフトバンク打線相手に三塁ベースを踏ませなかった。

 今季は9試合に登板して4勝1敗。防御率1.62、73奪三振はリーグトップだ。昨季は6勝7敗と苦しんだが、今季の飛躍の裏には母校・横浜高の8学年先輩の存在がある。オフに初めて合同自主トレを行った楽天涌井秀章(34)である。

 昨季は史上初の3球団での最多勝を獲得した先輩のもとで「勝てる投手」への飛躍を図るべく「勝てる球」を伝授されたという。

一つの球種を教わり、一つ球種を捨て大きく飛躍

 開幕前の3月、涌井は日刊ゲンダイの横浜高・小倉清一郎元部長との師弟対談でこう打ち明けていた。

「柳は去年からシュートを投げ出したらしいんですが、球が弱くなっていたので『やめた方がいい』ってシンカーを教えたんです。(3月のオープン戦で)投げ合った試合で、ある程度使えていたし、考え方も多少変わったみたいなので、今年は勝てると思いますよ」

 柳はこれまでもシンカーを投げていたが、「握りからして違った」と高速のものにフルモデルチェンジ。昨季までは軟投派で奪三振が多いタイプではなかった。それが、一つの球種を教わり、一つ球種を捨てたことで大きく飛躍。涌井先輩には頭が上がらないだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    ソフトB“二軍の帝王”砂川リチャードが一軍で打てない根本原因…師匠・山川穂高が喝破

  5. 5

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 8

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  4. 9

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 10

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言