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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

橋岡大樹 万能型DFが東京五輪メンバー滑り込みに王手

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 シュミット・ダニエル、鈴木優磨ら日本人選手が多数在籍する環境という追い風もあり、現地適応もスムーズに進んだ。2月28日のオイペン戦で現地デビューし、その後は右SBの定位置を確保。3得点をアシストするなど大いに自信をつけた。

「ベルギーは個人個人の能力が高くて、パワフルなリーグ。マッチアップした人にベルギー代表選手がいたりしたけど、全然できるなって気がした。自分の武器が通用したとは思うけど、ストロングをもっと伸ばさないと他の国に行った時に通用しなくなる。高い意識を持ってやってます」

 橋岡はどこまでも前向きだ。今回のUー24代表の活動でも、3日のA代表戦(札幌)でマークしていた大迫勇也(ブレーメン)の老獪さに苦戦する様子も見られたが、「球際では負けていなかった」とあくまで強気の姿勢を崩さなかった。そのメンタリティーは兄・和樹がアルビレックス新潟シンガポール所属、従弟・優輝が走り幅跳び選手というトップアスリートのDNAによるところが大なのかもしれない。

 仮に首尾よく五輪本大会に行けたとしても、酒井宏樹のバックアップ役からのスタートを強いられる。

 それでも決してへこたれず、最高の準備ができるのが橋岡の持ち味。人間性を含めてベンチに置いておけば重宝するタイプかもしれない。

 その辺りを最終的に森保、横内昭展監督はどう判断するのか。22日といわれるメンバー発表の行方が楽しみだ。

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