著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

大迫敬介「積み上げてきたものをピッチ上で表現したい」

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大迫敬介(21歳・サンフレッチェ広島・GK)

「大迫」といえば、半端ないFWの大迫勇也(ブレーメン)が真っ先に思い浮かぶが、東京五輪に挑むU-24日本代表には<もう1人の大迫>がいる。2017年12月のチーム発足時から正GKに君臨してきた大迫敬介だ。

 今回の6月シリーズには、3日のA代表との兄弟対決で前半の45分間プレーしただけだが、森保一、横内昭展両指揮官は長い時間をかけて彼の能力を把握済み。五輪代表枠18人に選出されるの当確と見られる。

「ここまで3年間やってきましたけど、日本を代表して戦うのはやはり特別」と本人も約1カ月後に迫った大舞台に闘志を奮い立たせている。

 もう1人の大迫も出身地は本家同様、鹿児島県だ。1999年7月、出水市に生まれて中学時代まで過ごした。

 2015年の高校入学時に広島ユースに進んだ時点で将来を嘱望される存在となり、トップチームの合宿に帯同した。17歳でプロ契約を締結。18歳になった2018年にトップ昇格を果たした。

 そしてプロ2年目の2019年、正GKだったベテラン・林卓人のケガもあって19歳で広島の定位置を確保。好セーブを連発する。これが森保監督の目に留まり、同年6月のコパ・アメリカ(ブラジル)に挑むA代表に初招集。初戦のチリ戦(サンパウロ)でいきなり代表デビューを飾った。

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