阪神・中谷放出で早くも聞こえるトレード第2弾 次なる候補は二軍暮らし素行不安の問題児か

公開日: 更新日:

「大きなチャンスだ」

 阪神周辺では、こんな声で持ち切りだという。

 2日、阪神とソフトバンクによるトレードが成立。阪神は中谷将大外野手(28)を放出し、先発・中継ぎ要員として、二保旭投手(31)を獲得した。

 中谷は福工大城東高から2010年ドラフト3位で入団。17年に20本塁打をマークするなど、中軸候補として期待されていたが、近年は低迷。今季の一軍出場はなく、二軍暮らしが続いていた。

 阪神OBが「中谷は今回のトレードをかなり前向きに捉えているようです。福岡出身で地元球団に行ける上に、トレードなら少なくとも一軍戦に出るチャンスが増える可能性がありますから」と、こう続ける。

「阪神の外野は、サンズ、近本、佐藤輝が不動のレギュラーで、糸井、ロハス、江越が控える。中谷と同じ中長距離タイプとして陽川もファームにいる。矢野監督の構想では中谷の優先順位は高いとはいえず、一軍に昇格するチャンスは少なかった。阪神の方から複数球団に売り込みをかけたようで、ソフトバンク以外にも、興味を示した球団があったようです」

ソフトから獲得の二保は「七回の男」候補に

 一方の二保は、08年の育成ドラフトでソフトバンクに入団。12年に支配下登録となった。先発、中継ぎ両方の経験があるが、今季は一軍で2試合登板にとどまっていた。阪神はこの日先発した西勇が7失点KOされるなど、投手陣が疲れを見せ始めている。中でも、懸案となっている「七回の男」の候補にもなるだろう。

 優勝争いを繰り広げる中での補強は、矢野監督にとっても心強いだろうが、「トレードは今回だけとは限りません」とは、前出のOB。

「今年は五輪期間中にシーズンが中断するため、トレード期限は8月31日まで延期された。中断期間中も二軍戦は継続して行われるだけでなく、エキシビションマッチも開催される。中谷と同様、近年は低迷し、ファーム暮らしを強いられている選手といえば、16年新人王の高山(28)も同じ。高山はドラ1のスター候補生でしたが、昨年3月には『コロナ合コン』への参加も発覚するなど、素行を不安視する声もある。中谷のトレードは決して対岸の火事とはいえません」

 阪神の次なる一手はいかに……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?