白鵬が白星発進も内容は“力負け完敗” 復活どころか引退へ秒読み着々

公開日: 更新日:

 横綱の帰還、そして復活――と言うには程遠い相撲だった。

 4日、2年ぶりに名古屋で開催となった大相撲7月場所。今年3月場所以来の出場となった白鵬(36)は結びの一番で明生と対戦し、掛け投げで白星発進となった。しかし、中継を解説した北の富士氏が「不安は大きくなった。明日から逆に心配」と話したように、内容は白鵬の完敗だ。立ち合いで右の張り手を飛ばしてがっぷり四つになったはいいものの、得意の右四つではなく左四つ。それでもかつての白鵬なら得手不得手関係なく、明生を料理しただろう。

 だが悲しいかな、今の白鵬にその力はない。左右に振るも通じず、吊って体を入れ替えようとするも不発。明生の寄りになすすべなく土俵際へと追い込まれ、右からの外掛けを、掛け投げで返すことで何とか勝ちを拾った格好となった。

 勝った瞬間は感無量といった表情で、思わずガッツポーズまで見せた白鵬。かつての余裕はみじんもなく、向正面で解説した舞の海氏も「完全に明生に力負けしていた」と話したほどだ。

 進退のかかる今場所は内容次第では引退不可避。取組後は「ただいま、という感じ。勝った瞬間の表情? それは千秋楽に話します」と言ったが、果たして15日間戦えるかどうか……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する