崖っぷち白鵬…進退懸かる7月場所“鬼門”は三役より平幕3人

公開日: 更新日:

 21日に発表された大相撲7月場所(同4日初日)の番付。横綱白鵬(36)は、かねて「7月に進退を懸ける」とコメントしていたが、ここに来て「進退の意味が理解できた。進むのか、退くのか、止まるのか」と勝手に「止まる」の選択肢を増やした。親方衆の間では「休場して延命するための言い訳づくりだろう」ともっぱらだ。

 それでもあまりにぶざまな負け方をしようものなら、「進退」を問われる。少なくとも、負けてケガをして休場……という常套手段は通用しないと言っていい。

 白鵬からすれば序盤をいかに乗り切るか。横綱が序盤に当たるのは、小結と平幕上位と決まっている。今場所の小結は東が若隆景、西が明生の新鋭2人。前頭筆頭は遠藤大栄翔、2枚目に隆の勝逸ノ城だ。

 26歳の若隆景、25歳の明生は勢いがあり、右ヒザを手術したばかりの白鵬にとっては楽な相手ではない。「確かに小結2人は強いが」と、さる親方がこう続ける。

「いずれも四つ相撲ですからね。白鵬も衰えたとはいえ、組めばまだまだ強い。むしろ怖いのは平幕ですよ。遠藤は基本四つだが、何でもできる力士。特に相撲のうまさは角界随一です。昨年1月場所では横綱のエルボーを逆手に取り、これをかわして勝利した。大栄翔と隆の勝は押し相撲が身上。白鵬はヒザにバクダンを抱えていることもあり、近年は組んで戦えない押し相撲に負けたり、苦戦している。大栄翔の回転の速い突っ張り、隆の勝の猛烈な突進に耐えられるか。立ち合い変化などの奇襲に頼っても不思議じゃありません」

 引退待ったなしか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝