コロナ禍初の地方有観客開催 相撲協会の思惑と打算、力士と親方衆に問われるモラル

公開日: 更新日:

「今回の名古屋場所は、今後の地方開催や巡業復活にも影響してくる」

 角界にはこんな声がある。

 7月4日に初日を迎える名古屋場所は、昨年3月の大阪場所以来、1年4カ月ぶりの地方開催。前回の大阪は無観客開催だったが、コロナ禍での地方開催としては初めて、会場となるドルフィンズアリーナに会場の収容人数の50%(約3800人)を入れて、有観客開催される。コロナ対策として4人用の升席を2人で使用し、イス席の前後左右を空けて密を回避するだけでなく、換気を促すために巨大扇風機を16台設置。民間の救急車も2台配備される。相撲協会のホームページでは、「マスク着用」や「飲酒禁止」など観戦時の注意喚起を促している。

 とはいえ、何より肝心なのは、力士や親方衆がきちんとルールを順守するかどうかだろう。コロナの感染拡大以降、相撲協会はガイドラインを作成。不要不急の外出を禁止しているが、外食をしたりキャバクラに通ったりしてルールを破る人間が後を絶たない。昨年以降、阿炎朝乃山、竜雷が休場処分となり、田子ノ浦親方、時津風親方(退職)も謹慎、降格処分を受けている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで