コロナ禍初の地方有観客開催 相撲協会の思惑と打算、力士と親方衆に問われるモラル

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「今回の名古屋場所は、今後の地方開催や巡業復活にも影響してくる」

 角界にはこんな声がある。

 7月4日に初日を迎える名古屋場所は、昨年3月の大阪場所以来、1年4カ月ぶりの地方開催。前回の大阪は無観客開催だったが、コロナ禍での地方開催としては初めて、会場となるドルフィンズアリーナに会場の収容人数の50%(約3800人)を入れて、有観客開催される。コロナ対策として4人用の升席を2人で使用し、イス席の前後左右を空けて密を回避するだけでなく、換気を促すために巨大扇風機を16台設置。民間の救急車も2台配備される。相撲協会のホームページでは、「マスク着用」や「飲酒禁止」など観戦時の注意喚起を促している。

 とはいえ、何より肝心なのは、力士や親方衆がきちんとルールを順守するかどうかだろう。コロナの感染拡大以降、相撲協会はガイドラインを作成。不要不急の外出を禁止しているが、外食をしたりキャバクラに通ったりしてルールを破る人間が後を絶たない。昨年以降、阿炎朝乃山、竜雷が休場処分となり、田子ノ浦親方、時津風親方(退職)も謹慎、降格処分を受けている。

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