著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

「カナダの上野由岐子」が姉という投手も…オリンピアンを身内に持つ大リーガーたち

公開日: 更新日:

 今回の東京五輪に出場したソフトボール選手にも、メジャーリーグと関係の深い者がいる。カナダ代表のベテラン投手ダニエル・ローリーは2010年代の前半、ブルージェイズでサードのレギュラーとして活躍したブレット・ローリーの姉で、頭脳的な投球術を身に付けた「カナダの上野由岐子」のような存在だ。

 米国代表の2番打者ジャネット・リードは夫のジェイクが下手投げのリリーフ投手で、7月6日にドジャースで待望のメジャーデビューを果たした。夫は苦労人で、プロ入り8年目でようやく実現したメジャー昇格だったので、妻としてはデビュー戦に駆けつけて夫の晴れ姿を目に焼き付けておきたかった。しかし、チームが五輪本番に向けたキャンプに入っていたため、抜け出すわけにいかず、後ろ髪を引かれる思いで東京に向かった。

 オリンピックで結果を残したアスリートは、夫の収入を当てにする必要がなく、無名でも誠実な人間を結婚相手に選ぶ傾向にある。オリンピックのビーチバレー3大会連続金メダルのミスティ・メイは27歳までマイナーでくすぶっていたマット・トレーナー捕手と04年に結婚した。伴侶を得て奮起したトレーナーは打力が格段に向上し、翌年メジャーに定着して37歳までプレーを続けた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは