菅野徳雄
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菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

五輪メダル逃した松山英樹の敗因は「入るようなパットをしていない」こと

公開日: 更新日:

 そして2日目7アンダー・64、3日目4アンダー・67、通算13アンダーまでスコアを伸ばして首位に1打差。ここまでは計算通りのゴルフだったと言ってよい。

 マラソンでいえばトップを走る選手の後ろにぴったりとついて、相手の呼吸と足音を確かめながら、どこでスパートするかタイミングをうかがっているといった感じの理想的なレース展開になっていた。

■最終日32パットは出場60選手中59位

 しかし、最終ラウンドが始まると松山の中で何かが狂いだしていた。ショットは悪くなかった。

 最終日だからといって、PGAツアーのように難しいところにカップを切っているわけではない。それなのに松山のパットは、なぜか入らなかった。入らないというよりは、入るようなパットをしていないと言ったほうがよい。1メートルもないようなパットもカップに届かないのだ。

 大会期間中は雨が続いてグリーンはソフトであるため、決して速くない。それなのに松山は、米ツアー相当の高速グリーンでやっているような柔らかいタッチで転がしていた。

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