日本人にとっての「多様性」とは? 東京五輪はそれを考える大きな契機に

公開日: 更新日:

「オリンピックにおける多様性が、日本の変革の困難さを浮き彫りにしている」

 こんな見出しの記事を掲載したのは、8月1日付米メディア「ブルームバーグ・ニュース」(電子版)だ。

 この記事は日本人記者によって書かれていることをまず、最初に断っておかなければいけない。

「東京オリンピックの開会式では大坂なおみが点火式を行い、また八村塁が日本選手団の旗手を務めた。どちらも世界で活躍するアスリートであると同時に、2人ともいわゆる『ハーフ』だ。『Unity in Diversity(多様性でつながろう)』という掛け声の中でオリンピックを開催する日本の“新しい顔”である。しかし、このことが同時に世界で最も単一民族国家といわれる国のひとつである日本が変化を受け入れるには、まだまだ先が長いであろうことを浮き彫りにしている」

 2つの人種間に生まれた子供のことを、日本では「ハーフ」と言う。米国では「他人種間の」と言うことはあっても、「ハーフ」という表現は使わない。「彼はハーフだ」と米国人に言っても、何のことか分からないはずだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?