著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLBの審判は訴訟が大好き アンパイア歴40年の“誤審王”は選手を名誉毀損で訴え

公開日: 更新日:

 同審判は誤審と「退場」が多いことで有名な最も憎まれている審判でもあるため、フェイクエピソードで同審判をコケにする者が後を絶たない。それがエスカレートすると殿堂入りに悪影響が出る恐れがあった。そこで彼は、ネット番組で「ウエスト審判はクラシックカーのマニアなんで、ピッチャーが年代物のシボレーを貸してやると、大喜びでストライクゾーンを広くしてくれる」と、まことしやかに語っていたロデューカに的を絞って名誉毀損訴訟を起こしたのだ。裁判は昨年結審してウエスト審判が勝訴。ロデューカは50万ドル(約5500万円)の支払いを命じられた。

■天敵マドン監督も訴訟恐れ態度一変

 成果はそれだけでなく、これ以来、ウエスト審判を目のかたきにして、ことあるごとにケンカ腰の抗議を仕掛けてきた天敵マドン監督が、反撃を恐れて友好的な態度に転じたのだ。8月2日のエンゼルス戦で主審を務めた際、同審判は大谷翔平の打席でボール2個くらい外れた投球をストライクと判定し、敵地であるにもかかわらず球場がどよめいた。それでも、マドン監督はヤジひとつ飛ばさず、ポーカーフェースのままだった。

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