著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

ゴルフは飛距離を競うゲームでないことを世界中のプロが証明

公開日: 更新日:

 ドライバー平均飛距離こそ259.73ヤード(1位)だが、パーオン率69.98%(24位)、パーセーブ率84.09%(48位)。さらにリカバリー率72位、平均ストローク19位。ドライバーは飛ばすが、曲がりも大きく、その分、グリーンを外す確率も高く、ボギーも出やすいプレースタイルをよく物語っている。

 同じことは米男子ツアーでも言える。今季年間王者を決めるプレーオフシリーズである。年間王者(ボーナス1500万ドル=約16億5000万円)は2020-21年シーズン4勝のパトリック・カントレー(米国・29)だった。

 日本ではあまり馴染みのないプロだが、プレーオフ2戦目のBMW選手権では、飛ばし屋のブライソン・デシャンボー(米国・28)とマッチレースの展開になった。

 試合はプレーオフにもつれ、カントレーはピンチやチャンスのパットをことごとく決めてデシャンボーを振り切った。

 カントレーのドライバー平均飛距離は302ヤード(50位)だが、パーオン率は70.1%(10位)、リカバリー率67.3%(1位)と、正確なショットと巧みなショートゲームが持ち味の選手だ。一方のデシャンボーは肉体改造で、カントレーより20キロ以上も重たい106キロの巨漢で、ドライバー平均飛距離は323ヤードのダントツ。BMW選手権ではカントレーを50ヤード近くもアウトドライブしたが、終わってみればカントレーに負けた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」