賭けに出たマリナーズ菊池雄星 15億円蹴りFA市場に打って出る勝算

公開日: 更新日:

 日本人左腕が賭けに出た。

 マリナーズ・菊池雄星(30)が日本時間4日、来季の契約選択権(オプション)を行使せず、FAに。菊池の契約には2021年のシーズン終了後、球団(4年約75億2000万円)と本人(1年約14億8000万円)双方に契約延長の選択権が発生する条項が盛り込まれていたが、ともに再契約を見送ったことになる。

 今季の菊池は29試合に登板して7勝9敗、防御率4.41。前半戦は6勝(4敗)を挙げ、初めて球宴に選出されたが、後半戦に失速。9月にはローテを外れ、地元メディアからは20年ぶりのPS進出を逃した戦犯のひとりに挙げられた。マ軍での3年間は、花巻東高(岩手)の後輩で今季二刀流で全米を席巻したエンゼルス・大谷翔平(27)にカモにされた(12打数4安打の打率.333、2本塁打、2打点)。

 マ軍が球団オプションを拒否したのは、菊池に「4年約75億2000万円」の価値がないと判断したからだ。菊池が選手オプションを行使して残留しても、すでにサーバイス監督、ディポトGMからは「先発失格」の烙印を押されているだけに、来季のローテ入りは絶望的。だったら、FA市場に出て先発として生きる道を模索しようということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 8

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  4. 9

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 10

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?