「肘なんてついて食べるなよ!」僕の右肘を内側からパチンと払うと真顔で言った

公開日: 更新日:

「肘なんてついて食べるなよ!」

 しつけの厳しいご両親のもとで育った新庄さん同様、僕の両親も行儀には口うるさい方だった。大人になってからも箸、フォーク、ナイフの持ち方など、テーブルマナーには気を付けていたつもりでも、疲労と気の緩みもあって、無意識のうちについてしまった肘を、新庄さんは見逃さなかった。選手である新庄さんの方が、僕なんかの何倍も疲れていただろうに。

 当時、僕は29歳。新庄さんの通訳を務めた2年間で初めて怒られたのは、あろうことか食事中のマナーだった。

 会見では日本ハム時代に同僚だった森本稀哲氏(現野球解説者)の野球に対する姿勢、プライベートを改めさせたことが技術の上達につながった話をしていたが、今、振り返ると、メジャーでプレーしていた当時から、私生活を大事にしないとプレーにも悪影響を及ぼすと肝に銘じていたのだと思う。

■「OK、OK、年下ね」

 コンビを組む前年の01年まで横浜(現DeNA)の通訳、広報業務に携わっていた僕は、新庄さんは明るい、だけどチャラい選手という先入観を持っていた。しかし素顔の新庄さんは、いつどんな時も、周囲にこまやかな気遣いができる素晴らしい先輩だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”