20歳でW杯得点王ドイツのベテランFWミュラーの“特殊能力” 日本DF陣に封じ手なし

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 14年ブラジルW杯では初戦のポルトガル戦でハットトリック。通算5ゴールで得点ランク2位となり、強豪ドイツ代表の押しも押されもせぬ中心選手としての地位を固めた。

 が、18年W杯の不甲斐ない成績の戦犯としてヤリ玉に挙げられ、19年3月に当時のレーブ代表監督が「世代交代のためにミュラーは招集しない」と公表。29歳にして代表引退の危機を迎えた。

 21年の夏に潮目が変わった。08年からプレーしている名門バイエルン・ミュンヘンのフリック監督が代表監督に就任し、再び代表に呼ばれるようになったのだ。

「右サイドMFを主戦場としながら、トップ下でも1トップでも左MFでも違和感なくプレーができる。彼の素晴らしいところは、たとえボールを持っていなくても味方にはチャンスを、相手にはピンチをもたらすところ。ピッチを俯瞰して見ることができ、試合の流れを読み取る能力にたけている。自分がどう動けば敵が嫌がり、味方がシュートにまで持ち込めるか、苦もなくできてしまう能力を持っている。90分間、常に声を出し続けて味方を鼓舞し、チームをグイグイと引っ張っていく。カタールW杯で優勝するために不可欠な選手です」と独1部ビーレフェルトの元コーチで評論家の鈴木良平氏が断言する。

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