著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

投手大谷が「1イニング4奪三振」を記録する日…エンゼルス捕手の拙守は改善されず

公開日: 更新日:

 孫子の兵法では「戦わずして勝つ」ことが最上の策とされるが、メジャーリーグは「ヒットを打たずして勝つ」ことが究極の勝ち方である。

 これをやってのけたケースは過去に6例あり、直近では今月15日のパイレーツ対レッズ戦で生まれた。このゲームでパイレーツ打線は相手の先発ハンター・グリーン(大物ルーキー!)の160キロの快速球に手も足も出なかった。八回にグリーンが100球を超えて制球が甘くなりだした時、待球作戦に出て3者連続四球で出塁。1死満塁とし、内野ゴロの間に三塁走者が生還した。パ軍投手陣が相手打線を無失点に抑えたため「ノーヒット勝ち」となった。その前にこれをやったのは2008年のドジャースだが、この時は四球で出塁した走者が二盗を試み、捕手の悪送球を誘って三進した後、犠牲フライで生還。これが値千金の1点になった。

「ノーヒット勝ち」以外でしばしば起きる珍記録は「1イニング4奪三振」である。これは1つのイニングに「奪三振3」と「振り逃げ1」を記録したことによって生まれる。振り逃げは3つ目のストライクがワイルドピッチになったことで生じるため、記録上は三振になるからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」