巨人3連敗で交流戦最下位の危険水域…佐々木朗希に「徒手空拳の出たとこ勝負」は分が悪い

公開日: 更新日:

 今季の交流戦ではノーヒットノーランと完全試合を達成したソフトバンク東浜巨(31)、ロッテ佐々木朗希(20)の2人と立て続けに対戦する巨人

 阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチは「1球目、ファーストストライクを大事にしたい」と言えば、村田打撃兼内野守備コーチは「打者は攻撃的にいく。(ストライク)ゾーンに来たら初球からいく」と対策の一部を明かす。

 関係者の話を総合すると、選手には「2人ともいい投手だし、追い込まれたらきつい。だから好球必打。追い込まれる前に積極的に打っていこう」という指示が出たようだ。

■ソフトB・東浜には5勝目を献上

 1日、まずは東浜と対戦。1回り目の打順では、9人中6人が2球目までに手を出した。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。

「相手投手が誰であろうと、好球必打は当たり前。この日は確かに早打ちで、東浜のファーストストライクの直球に巨人のほとんどの打者が手を出していた。ただ、これをソフトバンクバッテリーに察知され、2回り目から変化球の割合が多くなり、巨人は打たされていた。打線につながりがなく、この3連敗中に挙げた6点のうち5点が単発のソロ本塁打。これでは完全試合男の佐々木朗と対戦する3日のロッテ戦が心配になります」

「佐々木朗を攻略するには直球狙いしかない」

 原監督は「胸と胸を突き合わせて戦う」とよく口にする。力と力の勝負を好み、細かいデータにしばられることを嫌う。チーム単位で対策を取ることもあまり好まない。

「巨人は能力や経験値の高い選手が多いため、『来た球を打てばいい』というタイプが多い。ただ、坂本不在の巨人のチーム打率は低迷。佐々木朗を攻略するには直球狙いしかないと思う。落差が大きく、なおかつ150キロを超えるフォークを狙って打つのは難しい。初球から好球必打を徹底するのは当然ですが、球数制限のある佐々木朗をかえって助けることにもなりかねない。単なる力と力の勝負では分が悪い」(高橋氏)

 これで3勝5敗。交流戦の順位も10位タイとなり、最下位も見えてきた。3日も泣きっ面に蜂の結果になりそうな気配だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  3. 3

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  5. 10

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか