中日根尾の投手専念は大正解とOB太鼓判!巨人4番岡本和から三振奪うも、打者では三球三振

公開日: 更新日:

「投手としていいスタートが切れたと思います」

 球団OBの評論家・ギャオス内藤氏がこう言った。

 19日の巨人戦、野手から投手に転向した中日根尾昂(22)が4点ビハインドの九回2死から登板。今季3試合目、投手転向後初のマウンドで巨人の4番・岡本和から空振り三振を奪うと、バンテリンドームは今年一番の盛り上がりを見せた。

 初球、149キロ直球を低めに決め、2球目は初球と同じコースからスライダーを曲げて空振りを奪った。岡本をわずか2球で追い込むと、4球目にはこの日最速となる151キロをマーク。最後は149キロの高め直球でバットに空を切らせた。冒頭の内藤氏が続ける。

「いくら高校時代に投手経験があったとはいえ、いきなり150キロをマークするだけでも魅力があるのに、ストライク先行の投球もできている。当面はビハインドの展開での登板になるでしょうけど、一つ一つ結果を積み重ねていけば、ゆくゆくは勝ちパターンに入れる可能性があると思っています。リードされている展開では相手打者のプレッシャーが比較的小さく、ガンガン振ってくる傾向がある。時にはガツンと打たれることもあるでしょうが、抑える確率を上げていくことが大事です。野手としてなかなか結果を残せず、投手転向はプロで生き残っていくための手段。一足飛びで投手をモノにすることは難しいですが、目の前の打者を抑えることに集中し、どんどん経験を積んでいってほしいですね」

 根尾は登板直後の九回裏に打席にも立ち、リアル二刀流が実現。巨人の抑え・大勢の力強い直球に力負けし、三球三振に倒れた。近日中に正式に投手登録される見通しだが、野手よりもむしろ、投手としての可能性が見えた試合だったといえそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘