ソフトB千賀が札幌Dの“硬マウンド”でメジャーに猛アピール! ケガ相次ぐも今オフ挑戦確実

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 ワイン風に言えば、「ここ10年で一番の出来栄え」と言っても過言ではないだろう。

 ソフトバンク千賀滉大(29)が28日、日本ハム打線を相手に6回4安打無失点、9奪三振の無四球ピッチング。新型コロナから復帰したばかりで80球の球数制限がある中、76球で最大限の仕事をやってのけた。今季9勝4敗、防御率1.94の好成績である。

 今オフは海外FA権を行使して悲願だったメジャー挑戦が確実。とはいえ、来年1月で30歳になり、今季は右ヒジの故障で2回離脱している。昨季は左足首の靱帯損傷と、ケガも少なくない。若い頃に比べれば食指を動かす米球団も減っており、メジャー移籍を不安視する声もある。しかし、それでも千賀の投手としての評価が揺らいでいるわけではない。

 ある代理人関係者は「年齢に関してはどうしようもないが」と、こう続ける。

「投球に関してはむしろレベルアップしていますよ。それが数値として表れているのが、セイバーメトリクスでは制球力の指標のひとつになるK/BB。奪三振数を与四球数で割ったもので、124奪三振、33四球の千賀は3.76。基本、3.5を超えれば優秀ともいわれるが、大事なのは千賀が2015年に先発再転向して以降、今が最もいい数値なのです。つまり、制球力が上がっているので例年以上に狙ったコースで空振りを奪える。もともと、このK/BBが平凡な数値だった頃からメジャー垂涎だった投手ですからね。さらに札幌ドームに強いのもポイントが高い」

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