高橋治之元理事は3度目の逮捕…“人質司法”で五輪汚職捜査は「無限ループ」なのか

公開日: 更新日:

 27日は国葬の喧騒の裏で、安倍元首相も関わった東京五輪をめぐる汚職事件の捜査が進展した。

 東京地検特捜部は27日、広告大手「大広」から電通の販売協力代理店に選ばれるよう依頼され、計約1500万円の賄賂を受領したとして、受託収賄容疑で大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)、知人のコンサルタント会社社長・深見和政容疑者(73)を再逮捕した。大広についても贈賄容疑で執行役員の谷口義一容疑者(57)を逮捕した。

 高橋容疑者は「AOKIルート」「KADOKAWAルート」に続く3度目の逮捕だ。五輪に絡む口利きで高橋容疑者が受け取ったとされる賄賂は総額で約1億4200万円となった。

 高橋容疑者は27日がKADOKAWAルートでの勾留期限だったので、再逮捕の可能性がささやかれていた。贈賄側のKADOKAWAの元専務と元五輪担当室長は27日起訴された。同社会長の角川歴彦容疑者(79)の勾留期限は10月4日だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々